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2017.05.08

人生折り返しに思うこと、考えること。

50歳になったら人生折り返し。子供も就職、結婚し、これからは自分の人生を考えたい・・・からと退職していった元社員が訪ねてきました。いろいろ理由を並べて、社長や同僚が必死に引き留めていましたが、それでも「自分のこれからの人生を考えたい」という理由を変えることはできず、社長たちはその意思を尊重し、あきらめ、退職を受け入れました。それなのに、退職してから数週間で、なぜか訪ねてきました。よくよく話を聞いてみると、ともに退職していった営業職の元社員に何度も何度も誘われ、食事にも誘われ、結局断れきれず、営業職の元社員が知り合いの人と設立した会社へ転職しました、という。

しかし、話をきくと、決めたのは自分だが、本当はほかに携わりたい仕事、とりたい資格があり、何度か断ったという。現状は、その元営業職社員についていったことに変わりはないのだが、涙ながらに語ってくれるので、私もまだまだ未熟だなあと思いながら、話を聞きました。入職時もその元営業職社員の気分で、きつく怒られたり、やさしかったりに翻弄されてきた経緯をしっているので、かなり不安な状態で転職を決めたことが感じられました。そしてそれが正しい励ましかどうかは不明ですが、「何かあればいつでも相談にのります」「つらかったらまた戻ってきたら良いよ」と声をかけました。するとその元社員は、断るのかと思ったら「そんな優しい言葉かけないでください」「でも相談に乗ってもらうことがあるかもしれません」「自分で決めたことなので頑張りますが・・・」と言葉に詰まらせながら、涙を流していました。

それは意外でした。感情豊かですぐに同調し涙を流す人ではありましたが、自分で決めたことなので、もっと「頑張ります」「勝手なことをしたので甘えられません」というのかと思いました。しかし、出てきた言葉はまだ、葛藤している内容。もうその会社での業務についているのに・・・。
数年後に戻ってきて!と言ったけど、もしかしたら、数か月、1か月後に戻ってきたいと考える事案が出てきそうな予感です。期待しすぎると裏切られる場合があるので注意しなければいけませんが。

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