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2022.10.26

相続は生活の手続きの確認と余裕資金の準備でスムーズになる

相続とは、ある人(被相続人)が亡くなったとき、人の財産的な地位を一定の身分関係にある人(相続人)である配偶者や子どもが受け継ぐ制度です。

注意する点は、相続では被相続人に属する権利義務が包括して相続人に承継されることです。

つまり資産があり、負債があり、という場合は原則として「資産も負債も一括」して引き継ぐことになります。

この引き継がれる財産を相続財産、あるいは遺産といいます。

ただし、被相続人が支給されていた金銭等の手当は一身専属権のよる場合は相続人には引き継がれません。

一身専属権とは被相続人のみに属する権利で、生活保護の受給権や年金の支給等があります。

(同居している家族が被相続人の年金支給に頼っていたために、死亡しても死亡届を出さずに年金支給を受け取っていて詐欺となるケースもありました)

相続で気を付けなければならないのは、相続人と相続分は原則として法律で範囲と割合が決まっていることです。

そして相続財産は共有となります。

すなわち、相続財産は共有となるので相続人のうちの一人が勝手に処分することはできません。

勝手に処分できるのは遺産分割で承継が確定されてからになります。

よくある問題例として、被相続人のお葬式を出すために被相続人の銀行の個人口座からお金を引き出そうとしたとき、死亡通知が金融機関側に届いていたので口座が凍結

されてしまい、引き出すことができないケースがあります。

被相続人のための行為としても、銀行側に相続人全員の印鑑を押した相続届を出す等の手続きを踏まなければ電気代等の口座振替もできなくなります。

相続が開始されると、被相続人の財産を引き継ぐだけというイメージがありますが、実は悲しみの中でしなければならない手続きがたくさんあるのです。

亡くなった瞬間から被相続人が行っていた手続きを誰かが変わって行わなければならず、また1ヶ月程度の余裕をみて暮らすことのできる生活費を口座とは別途に用意しておいた方がいいでしょう。

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